【公演レビュー】ペルトコスキ×トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団/辻井伸行(@兵庫芸術文化センター)
この度久しぶりの
海外オケを聴きに行きました。
指揮はタルモ・ペルトコスキ、
管弦楽はトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団です。
独奏に辻井伸行さんを迎えました。
前半はラフマニノフ、
後半はマーラーという、
聴きごたえのあるプログラムでした。
日時:2026年6月7日
会場:兵庫県立芸術文化センター
指揮:タルモ・ペルトコスキ
管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
独奏:辻井伸行(ピアノ)
プログラム
- ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
- マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
- アンコール カプースチン:8つの演奏会用練習曲より 前奏曲(辻井伸行)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
前半は、辻井さんの好演でした。
メロディーの浮かび上がらせ方が、
とても巧みです。
力強い場面にも幅があり、
すっかり貫禄が出てきました。
聴いていて頼もしく感じます。
指揮のペルトコスキにも、
はっとさせられました。
第18変奏は、
ともすると甘くなりがちな場面です。
その歌わせ方が新鮮で、
思わず聴き入りました。
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
後半は、なかなかの爆演でした。
ペルトコスキの気合いが、
とにかくすごいのです。
今年1月に、
前シェフのソヒエフとN響で
同じ曲を聴きました。
あちらは響きや細部に
こだわり抜いた美しい演奏でした。
今日はリズムと強弱に
重点を置いた演奏でした。
この対比が、
とても面白く感じられます。
ペルトコスキはオケに、
かなりの音量を求めていました。
後半はさすがに疲れも見えましたが、
それでも全力疾走です。
指揮者も奏者も出し切った、
すばらしい演奏でした。
第1楽章:気合い全開、アルマのテーマ
冒頭から、
ペルトコスキの気合いが全開でした。
結果として、
この楽章が一番すばらしかったように思います。
アルマのテーマの美しさも、
格別でした。
第2楽章(スケルツォ):皮肉とねちっこさ
ねちっこさや皮肉っぽさが、
しっかり出ていました。
ただ、1楽章の興奮を引きずって、
やや単調にも感じます。
個人的にはラトルが好きなので、
アンダンテを先に置く並びを好みます。
第3楽章(アンダンテ):弱音の美しさ
弱音の美しさが、
とても見事でした。
フィナーレへ向けた歌わせ方も、
よかったと思います。
第4楽章:ハンマーは3回
この日のハンマーは、
なんと3回でした。
3回目の位置を初めて体験して、
これもこれでありかと感じました。
ペルトコスキはかなり追い込んでいきます。
ただ最後は、
オケのスタミナ切れも
少し感じられました。
補足:版とハンマーについて
今回は中間2楽章が、
スケルツォ→アンダンテの配置でした。
そしてハンマーは3回です。
3回目をどこに入れるのか、
初めて知る体験でした。
これはこれで納得のいく解釈だと感じます。
アンコール:前奏曲(カプースチン)
アンコールは、
辻井さんによるカプースチンでした。
8つの演奏会用練習曲より、
前奏曲です。
ジャズの語法を取り込んだ、
洒落た一曲です。
ラフマニノフのあとに、
軽やかな余韻が残りました。
まとめ
指揮者も奏者も全力疾走の、
すばらしい演奏会でした。
これからが楽しみなコンビだと感じます。
とはいえ、
聴くこちらもぐったりしました。
やはりマーラーは長いですね。
今回はここまで。
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