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はじめてのクラシック

初めてのクラシックコンサート当日の流れ

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初めてのクラシックコンサート。当日の流れや最低限のマナーに関して迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では会場到着から終演後までの流れを時系列でご案内いたします。

チェックリスト

まずはこれだけという内容のチェックリストを提示しておきます。

  • チケット(紙またはQR)/ 身分証(必要な場合)
  • スマートフォン:電源オフか通知が絶対に鳴らない設定
  • 喉が心配なら:のど飴は事前に開封、または静かな容器へ
  • 荷物:大きいバッグ、厚手コート、濡れた傘はクロークへ
  • 到着目安:初回は早め行動が安心

当日タイムライン

ここでは当日の流れをざっくりと表形式にまとめます。
1つ注意点があります。
クラシックコンサートのチラシには「開場時間」「開演時間」が書いてあります。
開場時間とは客席エリアに入れるようになる時間のことで、開演時間は演奏が始まる時間のことです。
ここを勘違いすると早めに着きすぎたり、間に合わなかったりするので注意してください。
今回の表では開演時間の何分前に行動するべきかでまとめます。

時間の目安(開演基準)やること迷わないコツ・注意点
開演60分前会場最寄到着ホールの入り口確認。
開演60〜45分前チケットの準備QR表示は電波が弱いと手間取るため早めに表示。
開演45〜30分前クローク→プログラム入手大きい荷物、コートなどは預けると快適。預かり札は無くさないように。
開演30〜20分前トイレ演奏中は途中退席できないので、早めにすましておく。
開演20〜15分前座席へ移動迷ったらスタッフに聞くのが最短。
開演15〜10分前着席して整理ガサガサ音が出る動作はこのタイミングで。飴はこの時点で開封済みに。
開演10〜5分前スマホ最終確認電源オフを推奨。
開演直前静かに待つ何かあればスタッフに声かけ。
演奏中(第1部)鑑賞姿勢、咳、袋音に注意。拍手は周りに合わせる。
休憩(15〜20分が多い)トイレ/飲み物休憩直後はトイレが混むため、急がないなら少し待つとよい。
演奏中(第2部)鑑賞引き続き姿勢、咳、袋音に注意。拍手は周りに合わせる。
終演直後拍手〜アンコール拍手、スタンディングオーベーションで迷うなら周りに合わせる。
終演後5〜15分後退場クローク受け取りは混みます。余韻に浸りながらゆったりと。
退場後クローク受け取り預かり札を提示。

あくまで参考程度ですが、役立てていただければ嬉しいです。

会場に着いたら最初にやること

  • クロークで預けるべきものと流れ

    各ホールの会場には大抵クロークがあります。
    無料で利用できる場合が多いですので積極的に活用しましょう。
    客席のシートは荷物置きのスペースはほとんどありません。
    冬場のコートや大きなリュックは邪魔になりますので、クロークに預けておきましょう。

    利用の流れとしては、
    受付の人に預ける→預かり札を受け取る→終演後に預かり札を渡して荷物を受け取る
    となります。

    注意点としては冬場などはどうしても混みます。
    預ける時はそれほど混みませんが、受け取る時は混みます。
    終演後に予定がある人は持っていく荷物は整理しておくことをおすすめします。
  • 座席確認とトイレ

    まずは座席を確認してから、トイレの場所を押さえるのがおすすめです。

    座席番号はチケットに記載されていますが、初めてだと迷いやすいので、
    近くのスタッフに聞くのが確実です。
    客席内の通路は狭いこともあるため、自分の席に近い入り口から入れるかも一緒に確認しておくと安心です。

    また、トイレの場所確認も重要です。せっかくのコンサートですので、途中で気が散らないようにしたいですよね。
    特に開演直前は混みやすく、女性用トイレは待ち時間が長くなることがあります。少し早めに済ませるのが安全です。

開演中の基本マナー

初めてのクラシックコンサートで周りの方に注意されたらショックですよね。
最低限のマナーは以下の通りです。

簡単に補足しておきます。

座席に深く腰掛ける理由は後ろの人の視界を遮らないためです。
ホールの座席は、どの席からもステージが見やすいように設計されています。
ただ、前のめりになる人がいると、後ろの席の人はステージが見えにくくなってしまいます。
みんなが気持ちよく鑑賞できるように、背もたれに預けるイメージで座りましょう。

拍手のタイミングは、初めてだと迷いやすいポイントです。
曲によっては、静かに終わる場面があり、余韻も含めて音楽として楽しむことがあります。基本は、周りが拍手を始めたら合わせるで問題ありません
もう一つの目安として、指揮者が緊張をほどいたタイミングが拍手の合図になりやすいです。
迷ったときは、数秒待ってから動く方が安全です。

ホールは音響が良い分、小さな物音も目立ちやすいです。
飴の袋音や咳払いが気になる方も多いと思います。できれば、音が出やすい行動は休憩中に済ませるのが安心です。
(飴を用意する場合は、事前に開封しておくのもおすすめです。)
ただ、くしゃみや咳は生理現象なので、完全に防ぐのは難しいです。
出そうなときは、ハンカチで口を押さえるだけでも周りへの配慮になります。

服装の考え方

日本では基本的には過度な正装は不要なことが多いです。
ただし、避けたい例はありますので紹介しておきます。

迷ったらきれいめカジュアルが無難です。
意外な落とし穴としては

  • 空調の加減で寒すぎるまたは暑すぎる
  • 革靴を履いてしまい靴音が響いてしまう
  • 強い香水を使ってしまい周りの人の迷惑になる

といったところでしょうか。
個人的にはそれほど服装を気にしたことはないですし、それほど気負う必要はないと思います。

私がスーツをコンサートで着て行ったのは

  • ウィーン楽友協会でのウィーンフィル定期公演
  • ウィーン国立歌劇場でのオペラ

の2つです。周りの人も正装でした。
他にも海外のホールでコンサートを聴いたことがありますが、スーツは必要なかったです。
やはり、音楽の本場ウィーンの格は違います。特別感があり貴重な体験ができました。
海外でのコンサート経験についてはいずれ記事で書いていく予定です。

その他の時間の過ごし方(休憩時間、終演後)

  • 休憩時間の過ごし方

    休憩時間はトイレが混みます。特に休憩開始直後は混みます。
    大体20分くらい休憩時間はありますし、余裕を持って行けそうならその方がよいです。休憩の終わる5分前くらいには席についておきたいですね。
    休憩終了の5分前にはなんらかのアナウンスやベルがある場合が多いので参考にしてください。
  • 終演後の流れ

    コンサートでは、演目によってアンコールがある場合があります。
    拍手が続くと、演奏者がもう一度登場して演奏が追加されることがありますが、アンコールがない公演もあります。迷ったら、ここも周りの雰囲気に合わせるで大丈夫です。

    退場は混みますしクロークの受け取りにも時間がかかるので、余裕がある場合はそのまま客席で余韻に浸っていてもよいかもしれません。ただし、通路側の方は人の流れを妨げないようにし、スタッフから案内があれば速やかに退席しましょう。

    ごく稀に演奏者によるサイン会があります。この際には案内があります。
    ただ、これも混みます。自分の時間と相談しながら参加を検討しましょう。
    そして、サインをもらう際には物販(CDなど)の購入が必要な場合と必要ない場合があります。当日の案内に従いましょう。
    私は大好きな指揮者サイモン・ラトルのサインをいただいたことがあります。
    直筆サイン入りのCDは、今でも大切な宝物です。

Q&A

ここではコンサート前のよくある疑問点をQ&A方式でまとめます。

Q 遅刻してしまいました。客席の中には入れますか?

A 入れますが、すぐには入れない場合があります。
遅刻してしまった場合にはまず入り口スタッフに声をかけましょう。指示された場所で待機し、曲の切れ目などで入場できる場合があります。

Q 途中でトイレに行きたくなったらどうすればいいですか?

A 我慢しすぎず、曲の切れ目で静かに退席し、スタッフの案内に従うのが安全です。
可能なら楽章の切れ目など演奏が一段落するタイミングで通路側へ出ましょう。お近くのスタッフに声をかけ、戻る際もタイミングはスタッフに従ってください。基本的に公演は1時間ほど続きます。この時間の我慢が難しいようであれば、通路側の座席に座るのが良いでしょう。

Q 子連れで行きたい場合、何に気をつければいいですか?

A まず年齢制限を確認し、可能なら子ども向け公演を選ぶのが確実です。そして退席しやすい席を選びましょう。

まとめ

初めてのクラシックコンサートでは、マナーを完璧に覚えるよりも周りに配慮しながら落ち着いて行動することが大切です。早めに到着して準備を済ませ、演奏が始まったら音を立てないように集中する。それだけで十分に楽しめます。
不安なことがあれば、遠慮せずスタッフに確認しましょう。

今回はここまで。
次は趣向を変えてサブスクでクラシック音楽を聴く方法を紹介します。
疑問点がありましたら、下記のお問い合わせフォームをご利用ください。
また、Xからご連絡いただいても構いません。

それでは、また。

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    医師の聴く専
    20代の医師/クラシックは演奏できず、ほぼ“聴く専”。大学生の頃にクラシック音楽の魅力にハマりました。非専門家の目線で「初めてのコンサート」「チケットの取り方」「サブスクの聴き方」などを分かりやすく整理して発信しています。少しでも多くの方にコンサートへ来ていただくことが目標です。
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