【公演レビュー】大阪フィル×尾高 ベートーヴェン第九(@ザ・シンフォニーホール)
ザ・シンフォニーホール特別演奏会
ベートーヴェンチクルスⅤ(@ザ・シンフォニーホール)
指揮:尾高忠明
管弦楽団:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲目:ベートーヴェン 交響曲第9番
第九を聴くのは、だいたい1年ぶりです。
日本では年末になると、
各地で「第九」演奏会が開かれます。
私も割と聴きに行っていたのですが、
2025年はタイミングが合わず行けませんでした。
そんな中、2月に大阪フィルが第九を演奏。
年末の風物詩から少し外れた時期、
というのがまず新鮮でした。
しかも今シーズンはベートーヴェン・チクルスを組んでいたようで、
今回がそのフィナーレ。
さらに録音も入っていたからでしょうか、
演奏全体に、いつも以上の集中と気迫が感じられました。
では、楽章ごとに振り返っていきます。
ベートーヴェン 交響曲第9番
第1楽章:分厚いサウンド、ホルンの咆哮
冒頭からまず感じたのは、音の「分厚さ」でした。
響きが薄くならず、オーケストラ全体が
大きな塊として前に出てきます。
特に印象に残ったのがホルン。
要所でしっかり咆哮して、
音楽の輪郭がくっきり立ち上がりました。
カーテンコールでは尾高さんが、
ホルン首席を2回も讃えていたのが印象的でした。
それを見るだけでも、
ホルンにかけた思いの強さが伝わってきます。
フレーズの作り方や音の重ね方に、意志がはっきりとあり、
この楽章の緊張感を、冒頭からガチッと決めてきた印象です。
素晴らしい第1楽章でした。
第2楽章:鋭いティンパニ、速めでも崩れない推進力
第2楽章はティンパニがとにかく良かったです。
音色が鋭くて、アタックが明確でした。
テンポはやや速め。
それでも弦がしっかりついていって、
推進力が落ちませんでした。
第3楽章:速めでスッキリ、弦が美しく歌う
第3楽章もテンポは前に進むタイプ。
そのぶん、音楽がスッキリ聴こえました。
重く引きずらず、見通しがよかったです。
そして弦が本当にきれいでした。
透明感のある響きで、
ベートーヴェンがこの楽章に託した「安らぎ」や「祈り」を、
うまく形にしていたように思います。
第4楽章:強弱の彫り込み、最後はきっちり大団円
第4楽章は、強弱へのこだわりが強く伝わり、
単なる音量差ではなく音楽の表情そのものを形作っていました。
終盤はしっかり熱を上げて、最後は大団円。
録音が入っていたことも含めて、全体に気迫が通った《第九》でした。
まとめ
聴き慣れている《第九》でも、
ここまで気合いが揃うと別物になります。
集中と熱量が通った、見事な《第九》でした。
今回はここまで。
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