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聴き方のヒント

第九はこんなに違う|聴きやすい名演から重厚派まで

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ベートーベンの第九は、同じ楽譜なのに演奏者が変わると驚くほど表情が変わる曲です。
テンポの取り方、音の厚み、歌の扱い方など、いろいろな解釈を楽しめます。

今回はYouTubeで見られる映像を中心に、入り口として安心な5本をまとめました。
同じ曲なのにこんなに違うんだ、という体験をまず味わってもらえたらうれしいです。
そこから少しずつ、クラシック音楽の面白さにハマっていくはずです。

おすすめ演奏5選

すっきり派:① ライプツィヒ × ブロムシュテット

王道派:② ベルリン × カラヤン

室内楽派:③ 水戸室内 × 小澤征爾

重厚派:④ ウィーン × ティーレマン

ドライブ派:⑤ ベルリン × ペトレンコ

おすすめ演奏5選

すっきりしていて見通しの良い
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団×ブロムシュテット

ゲヴァントハウス管は、ドイツの伝統を背負う響きが魅力のオーケストラ。起源は1743年にさかのぼり、世界最古級の市民オケとしても知られています。 
ブロムシュテットは1927年生まれで、90代後半になっても現役で指揮を続ける指揮者です。 
音楽の押しつけが少なく、すっと見通しが開けるような作りが心地よいので、第九の入口にとても向きます。
聴きどころ:第1楽章の序奏から、力まず自然に流れが立ち上がっていくところ

流麗で美しい王道
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団×カラヤン

ベルリン・フィルは世界を代表するオーケストラで、精度とパワーの両方が高いのが強み。たとえるならランボルギーニみたいに、踏めば一気に加速する感じがあります。
カラヤンはベルリン・フィルを長く率い、音の美しさを徹底的に磨き上げた存在として語られることが多い指揮者です。 
王道で流麗、音のつながりがなめらかで、第九の華やかさがまっすぐ届きます。こちらも初心者におすすめです。
聴きどころ:終楽章のクライマックスへ向けて、音が艶を増していくところ

小規模だからこその魅力
水戸室内管弦楽団×小澤征爾

水戸室内管は1990年に創設された室内オーケストラで、国際的に活躍する奏者が集う少数精鋭の編成です。 
小澤征爾の指揮は、音楽を前へ前へと運ぶ推進力が持ち味。大編成の迫力ではなく、音の骨組みと会話が見えやすい第九になります。
小さめの編成だからこそ、ベートーベンが作った構造がつかみやすく、聴き比べの一手目としても面白いです。
聴きどころ:内声が浮かび上がり、音楽の設計図が見える瞬間

原点回帰の重厚派
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団×ティーレマン

ウィーン・フィルは伝統的なオーケストラで、ふわっと温かい音色のイメージを持つ人が多いと思います。実際、独自の楽器・奏法の伝統が音の個性につながっている面もあります。 
ティーレマンは1959年生まれのドイツ人指揮者で、ドイツ系レパートリーで存在感の大きい指揮者の一人です。 
重厚さを求めるティーレマンの志向と、ウィーンの柔らかさが合わさって、深いのに硬くなりすぎない第九として楽しめます。
聴きどころ:第3楽章の歌が、温度を保ったまま長く続いていくところ

最先端を行くロックな第九
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団×ペトレンコ

ペトレンコはベルリン・フィルの首席指揮者・芸術監督を2019/20シーズンから務めています。 
テンポ感は軽快で、切り替えが速く、迷いなく突き進む推進力が魅力。ベルリン・フィルの厚みを土台にしながら、ドライブしていくので、体感としてはロックのような爽快さがあります。
聴きどころ:第2楽章のリズムが立ち、グルーヴで持っていかれるところ

まとめ

いかがでしたでしょうか。
同じ曲でも、演奏者によって雰囲気がガラッと変わるのがクラシック音楽の魅力です。
まずはピンときた1本を繰り返し聴いて、次に別の1本に替えてみると違いがいっそう分かりやすくなります。
お気に入りの演奏が見つかればうれしいです。

今回はここまで。
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それでは、また。

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    医師の聴く専
    20代の医師/クラシックは演奏できず、ほぼ“聴く専”。大学生の頃にクラシック音楽の魅力にハマりました。非専門家の目線で「初めてのコンサート」「チケットの取り方」「サブスクの聴き方」などを分かりやすく整理して発信しています。少しでも多くの方にコンサートへ来ていただくことが目標です。
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