黄金のホールで味わう極上の音楽|初めてウィーン楽友協会で聴く
ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートをご覧になったことはありますか。
新年の華やかな空気の中、黄金のホールでワルツが流れはじめる瞬間は、画面越しでも特別ですよね。
もちろん、実際に聴くにはウィーンへ行く必要があります。けれどウィーン旅行の予定があるなら、ウィーン楽友協会でコンサートを聴くことは、思っているほど大変ではありません。
今回は私自身の体験をもとに、旅行前のチケットの買い方、座席の雰囲気に合わせた服装、早めに着いて楽しむポイント、休憩時間の過ごし方まで、当日の流れをやさしくまとめます。
ウィーン楽友協会とは
ウィーン楽友協会(ムジークフェライン)は、ウィーンを代表するコンサートホールです。なかでも黄金のホールは独特の響きで世界的に知られ、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートもこの会場で行われます。
ウィーン旅行の予定があるなら、このホールで一度コンサートを体験してみる価値は十分あります。
チケットの買い方
チケットに関してですが、ウィーン旅行が決まったら事前にネットで買っておくことをおすすめします。現地で受け取る方法もありますが、旅先では予定がずれたり、窓口が混んでいたりすることもあります。私は、可能ならprint@home(自宅印刷)で日本で印刷して持っていくのがいちばん安全だと感じました。
ウィーン楽友協会は、チケットの受け取り方法としてprint@home が可能です。print@home を選べば、当日に窓口へ寄らなくても入場できるので、気持ちがかなり楽になります。
購入の流れはシンプルです。
- 公式サイトを開き、表示を英語に切り替える
- Programmeから日程を選ぶ
- 観たい公演が見つかったら購入ページへ進み、座席(またはカテゴリー)を選ぶ
- 支払いを済ませ、print@home が選べる場合はそれを選択
- 届いたチケット(PDF等)は日本で印刷して持参(念のためスマホにも保存しておくと安心です)
もし公演によって print@home が選べない場合は、窓口受け取りになります。その場合でも、購入に使ったクレジットカードや予約確認(メール等)を提示して受け取れる案内があります。
公式サイトはこちらです。
→https://musikverein.at/en/
ひとつだけ注意点があります。ウィーン中心部や観光地では、チケットを売り込む人に声をかけられることがあります。公式より割高だったり、正規ルートか判断しづらかったりするので、基本は関わらず通り過ぎるのが無難です。軽く首を振って、そのまま歩いてしまって大丈夫です。
補足:サイトは英語に切り替えできますが、ページによっては途中でドイツ語表示に戻ることがありました(メニューにDE/ENの切り替えがあります)。
下記にチケット購入にあたり知っておくと便利なドイツ語をまとめておきますので、ご参照ください。
チケットの価格帯の目安
チケット代は公演や座席で幅があります。私が公式サイトで見た範囲だと、ウィーン・フィルの公演では立ち見が12ユーロ、座って聴ける席は40〜200ユーロ前後がひとつの目安でした(公演によって上下します)。
円換算は為替で変わりますが、たとえば1ユーロ=180円くらいの時期なら、立ち見は約2,000円、座席は約7,000〜36,000円ほどのイメージです。旅の予算の中で、どこに一番お金をかけたいかを決めておくと選びやすいと思います。
座席選びのコツ
座席を選ぶときに気をつけたいのは、後方の端や側面の席です。注釈(見切れ等)が付いている席は、ステージがほとんど見えない可能性もあるので、初めてなら避けるのが無難です。迷ったら、購入画面の座席図で「視界に関する注意書き」がないかだけは一度確認しておくと安心です。
そして楽友協会は、どの階でもとにかく前へというより、階ごとにおすすめが少し違うと感じました。
- 1階席(フロア):前すぎると、ステージを見上げる感じになって全体が少し入りにくいことがあります。近さの迫力はありますが、初めてなら「前から数列」よりは、少し引いた位置(中ほど)のほうが落ち着いて聴けると思います。
- 2階席以上:ここは逆に、後ろや端になるほど見え方のクセが出やすいので、できるだけ前寄り・中央寄りを選ぶと安心です。
私の体験:1階前方は迫力があるけれど、少し前すぎたかも
ちなみに私は1階席の前の方で聴きました。音の迫力が近くて、特別な体験だったのは間違いありません。
ただ個人的には、少し前すぎたなという後悔もあります。ステージが高めなので、見上げる感じになってしまい、全体をゆったり眺めながら聴く余裕が少し減りました。次に行くなら、同じ1階でももう少し後ろに下がって、音と景色のバランスを取りたいと思っています。
↓私の座席からの景色

当日の流れ:到着から開演までを気持ちよく
ウィーン楽友協会は、会場に着いてからの体験そのものがすでに始まっています。館内の見どころも多く、クロークの手続きもあるので、当日は時間に余裕を持つのがいちばんのコツです。
当日チェックリスト
- 駅から少し歩く前提で、到着を早めにする
- 入ったらまずクロークへ(有料なので小銭も想定)
- 館内は見どころが多いので、開演前の散策時間を確保
- 客席の通路は狭め。列の人が通るときは一度立って通す
アクセス:駅から少し歩くつもりで
楽友協会は中心部にありますが、地下鉄やトラムの駅からは少し歩く印象でした。
距離としては大変というほどではないものの、雨の日や寒い日は体感が変わります。
時間に余裕を持って向かうだけで、当日の心の余裕がかなり違ってきます。
早めに着くのがおすすめ:館内の見どころが多い
館内に入ると、歌劇場のようにどこを見ても豪華、という感じではありません。通路が多く、場所によっては少し無機質に感じるところもありました。
ただ、その一方で、ふとした場所に見どころが点在しています。
楽譜や、有名な指揮者の指揮棒、作曲家の銅像など、音楽好きなら足を止めたくなるものがいくつもありました。
豪華さでいえば歌劇場のほうが上だと思いますが、楽友協会には音楽の殿堂らしい落ち着いた華やかさがあります。
だからこそ、早めに着いて、見どころを拾いながら会場の空気に慣れておくのがおすすめです。
入ったらまずクロークへ:有料なので注意
ここは当日いちばん実務的なポイントです。
クロークは有料でした。現地で慌てないためにも、小銭を少し用意しておくと安心です。
預けて身軽になってから館内を見る流れにすると、気持ちも落ち着きます。
開演直前にバタバタするのが一番もったいないので、最初に済ませてしまうのが正解だと思います。
客席まわりの小さなマナー:通路が狭いので一度立つ
楽友協会は座席の間や通路が思ったより狭く感じました。席に着いていると、同じ列の方が出入りする場面がよくあります。
そのときは、体をねじって避けるよりも、いったん立って通してあげるのが自然でした。
周りの人もみんなさっと立っていて、これを知っているだけで当日あわてません。
日本の感覚だと意外ですが、現地ではこれがいちばんスムーズだと思います。
注意点
細かな注意点を以下にまとめておきます。
- Wiener Philharmoniker(ウィーン・フィル)と Wiener Symphoniker(ウィーン交響楽団)は別団体
- Großer Saal(黄金のホール)と Brahms-Saal(小ホール)を取り違えない
- 開演に遅れると入場できない/楽章の途中入場は不可
- クロークは前提。有料が発生する場合あり
- 見切れ注釈のある席は初回は避けるのが無難
参考資料(役に立つかもしれないドイツ語)
Spielplan:公演一覧(スケジュール)
Suchen:検索する
Kartenkauf:チケット購入
Konzertbesuch:来場案内(当日の情報)
Konzertkassa / Abendkassa:チケット窓口(当日窓口)
Saalplan / Sitzplan:座席表
Kategorie / KAT:価格カテゴリ(座席ランク)
Sicht eingeschränkt:視界が一部制限される(見切れ席)
Ohne Sicht:視界なし
Stehplatz:立ち見
print@home:自宅印刷チケット
Buchungsbestätigung:予約確認
Garderobe:クローク
まとめ
いかがでしたでしょうか。
音楽の街ウィーン。歌劇場と合わせて是非とも楽友協会で極上の音楽を味わってください。
海外旅行はそれだけでも十分楽しいのですが、クラシック音楽の体験がひとつ入ると、旅の記憶がぐっと深く残る気がします。
少し贅沢ではありますが、機会があればぜひウィーン楽友協会でコンサートを味わってみてください。
今回はここまで。
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「クラシック、行ってみたい。でも不安…」
— 初コンサート案内人 (@music_prescript) January 19, 2026
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